大隈邸(草加市)

モダンな家の和風なお風呂

大隈友和さん 
36歳、外資系ブランド勤務。不動産会社にお勤めの奥様と2人暮らし。ずっと探していた角地を購入し、3階建てのフル注文住宅を2013年3月竣工した。趣味はほぼ毎日するという料理。得意料理はモツ煮込みなんだとか。

様々な素材を使用したバスルーム

「高校生の時から自分で作ってみたいと思っていました」と語る大隈さんの家はフル注文住宅で、家作りにトータル約1年半かけた。 
「大手住宅メーカーもいくつか見ましたが、自分のやりたいようにはなかなかできませんし、高くつくなと思ったんです。そこで、設計士さんと設備の業者さん方々を集めて何度も打ち合わせを重ね、自分で作っていくことにしました。ショールームもよく行きましたね。店員さんと話をすることで、いろんな情報収集ができるんです。同じ素材でハウスメーカーさんに頼むよりは、約1000万円くらい安くできたのではないでしょうか。その分、相当な労力がかかりましたけれど(笑)」と大隈さん。

 リビングと一体につながる広いウッドデッキには、外からは見えないが中からは景色が見える工夫。空調はセントラルヒーティングで、トイレなども含めすべての部屋が調温されている。床材も1階はミャンマーチークで、2階はウォールナット、3階はインドネシアチークというこだわりぶりだ。玄関入ってすぐのモダンな階段は、奥様が担当したという。 
「階段の片側を壁にしないことで、閉塞感がなく空間に広がりをもたせました。階段の奥に大きなガラス窓を作って、外からの光を取り込んだこともポイントの一つです」。

ユニットバスもフルオーダー

 そんな大隈邸のお風呂もまたフルオーダーで、構想を練ってから出来上がるまでに1年半かかった。 
「当初は在来工法でお風呂を作るか、ユニットバスにするかとても迷いました。でも、ユニットバスの方が水漏れのリスクが少ないこと、湿気が壁の裏に回らないので良いこと、そして在来工法と同じように自由に作れることを知って、ユニットバスに決めました。何より、担当してくださった和久田さんの人柄に魅かれて、一発で東京バススタイルさんにしようと決めましたね(笑)」と大隈さん。

 ここからお風呂の壁に貼る石を決めたり、バスタブの中の腰掛けの形状を考えるなど、細かな打ち合わせが本格化した。 
「実家のお風呂の写真を見せながら、悪い点を直して、好きなところを真似るみたいな“良いとこどり”をしました(笑)。コテコテの和ではなく、ガラス張りにしたことでモダンな感じも出せたと思います。バスタブの表側は御影石にして、内側は若草色の十和田石を選んだのですが、十和田石はグリップが良いというか、入ったときに身体がすべらないのが良いですね。あとは湯冷めしにくいので、何か石の効果があるのかな?と思います」。

 大隈さん家のお風呂を担当した東京バススタイルの和久田氏は、 
「『こういうのどうですか?』と提案すると、『あぁ!いいですねぇ!』と返ってくる。大隈さんは若いせいか柔軟性がありましたし、当初からご実家のお風呂と同じような和風にしたいという明確なイメージがありましたので、やりやすかったですね。あとは“コスト”というフィルターをかけてあげればよかっただけでしたから(笑)。浴室の壁は御影石とカナダ檜を組み合わせていますが、木の縦のラインが縦長の印象を持たせます。2つの素材の間には水切りを作って、意匠的に立体感が出るようにしました。また、全ての壁が御影石とカナダ檜だとくどいので、浴室に入って左面は大きく窓を取って、御影石のみにしています」と語る。

「バスタブの高さも、これ以上低くしたら入るときに頭から落ちちゃう(笑)というくらい低めにしてもらいました。本当にわがままを言いましたが、人のものじゃなく自分のものなので、作り終わった後の充実感が違います。お風呂をオーダーするというのは本当にオススメですよ!」と大隈さん。
 
 

和風テイストとも合うハンスグローエ製品

この和風モダンなお風呂には、ハンスグローエのシャワーセットが採用されている。ドイツ製のシンプルなデザインはヒノキの桶など小物との相性も良い。また、バスタブにお湯をためるカナダ檜製の吐水口は滝のように流れてくる風情ある造りで、これまた特注品。操作部は埋込式のため見た目がすっきりとしており、シングルレバータイプなので操作も簡単だ。 
「和久田さんから『デザイン性と使い勝手が良いよ』とハンスグローエをご提案いただき、2つ返事でOKしました(笑)。平日は夜遅くに帰ってくるのでバスタブにつかる時間がないのですが、シャワーだけでも満足感があります。私はシャワーモードを強くして使うのが好きで、相方は弱いモードがお気に入りのようです。直径が100mmと大きいのですが、女性が持っても軽いのが良いですね!」。

 これから家に合わせて家具を揃えていったり、庭を造りこんでいくという大隈さんの家作りはこれからも続いていきそうだ。

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